ファイナンシャルアカデミーの考えるパラレルインカムとは?
2021年4月。
コロナウイルスが日本で広がり始めて早1年。
ワクチンの接種開始など少しずつ感染収束への兆しが見えるようになったとは言え、経済が復興し、コロナ以前の日常を取り戻すまでには、これから先、何年もかかるのではないか。
その事実に、人々が気づき始めている今。ファイナンシャルアカデミーは、日本における金融経済教育のパイオニアとして、先の読めないこれからの時代を、一人ひとりが力強く、自分らしく、そして自由に生きるための鍵となる、大切な考え方を発信したいと思います。
それが「パラレルインカム」という考え方です。
パラレルインカムとは、文字通りに言えば、並行した(パラレルな)所得(インカム)がある状態のことを言います。「並行した所得」。そう聞くと、すっかり市民権を獲得した「副業」をイメージする人が多いかもしれません。また、「資産運用」で本業とは別の所得を得ることをイメージする人もいるかもしれません。
でも実は、私たちが考えるパラレルインカムとは、「副業」とは全く異なるものです。また、資産運用という手法は用いますが、資産運用であればすべてがパラレルインカムだ、とも言えません。
私たちファイナンシャルアカデミーが考えるパラレルインカムとは、副業での所得も含め、自らが労働することによって得られる所得と並行して、自らが労働をしなくても自動的かつ定期的な所得を得ている状態を言います。言わば、「お金のなる木」を2本持っている状態です。
パラレルインカムになるために必要な2本の「お金のなる木」とは?
パラレルインカムになるための1本目の木は、働いて所得を得る「労働所得の木」です。多くの人がすでに持っているであろうこの木は、大きさにこそ多少の差はあれ、毎月継続的に、生活するために必要な「お金」という果実をつける、優秀な木です。
この木は、私たちの人生にとってなくてはならない存在です。私たちの多くは、この「労働所得の木」を手に入れるために、社会に出るまで多くの年月を費やし、よい成績をとるために勉強し、学歴を手にするために高額な学費を払ってきました。でも、この「労働所得の木」には弱点があります。それは、将来にわたって健全に「お金」という果実をつけ、その果実を増やしていくためには、手間暇をかけ続けなければならない、ということです。
一度就職できれば終身雇用で一生安泰。給料は右肩上がりで、定年を迎えればまとまった退職金がもらえるーーそんな時代はもう過去の話です。めくるめくスピードで変化する時代の中にあっては、求められるスキルもどんどん変化します。たった20年ほど前まで「つぶしがきくから」と多くの人が簿記や英語の資格取得に励んでいましたが、今はプログラミングやWEBデザインなど、当時は認知さえされていなかったスキルが、流動性の高い人材に不可欠なスキルとなっています。
では今から20年後はどうなっているのか。誰にもはっきりとはわかりません。でも、これだけは言えます。将来にわたって「労働所得の木」に「お金」という果実を実らせ、その果実を増やしていくには、常に土を耕し、肥料をやり、有害な虫がついていないかチェックする、といった時間的・労力的負荷が不可欠なのです。
そこで登場するのが、パラレルインカムになるためのもうひとつの木である「資産所得の木」です。ここでとても重要なのが、パラレルインカムのための資産所得は、株式の売買やFXの取引で得るような、いわゆる「キャピタルゲイン」とは別モノである、ということです。また、投資信託の積立などで「長期的に金融資産を増やしていくこと」とも別モノです。パラレルインカムで言う所得とは、不動産投資による家賃収入や株式投資の配当金など、一般的には「インカムゲイン」と言われているものに該当します。
もちろん、キャピタルゲインを得ることや金融資産の長期保有を否定しているわけではありません。いずれも資産を増やしていくという上で意味がある行為です。しかし先の読めないこの時代に、「労働所得の木」に並行するもうひとつの「木」となり得るためには、自らが労働しなくても自動的かつ定期的に、そして願わくばそれが安定的に入ってくる所得である必要があるのです。
想像してみてください。あなたに「労働所得の木」と並ぶもう1本の「お金のなる木」があって、そこから自動的、定期的にお金が入ってくる状態を。しかも、この「資産所得の木」は、常に土を耕したり、肥料をやったりと、メンテナンスが必要な「労働所得の木」と違って、一度手に入れさえすれば、時間的・労力的負荷はほとんどかかりません。風の強い日々が続いても、日照りが続いても、淡々と定期的に実をつけてくれます。キャピタルゲインのように、本来「不労所得」であるはずが、気づいたら値動きのチェックや取引のために自分の時間を膨大に使ってしまっていたということもないですし、市場環境や自分のコンディションによる豊作・不作もありません。そして何より、インカムゲインである以上、貯蓄や投資信託の積立のように「使ったから減る」ということがありません。果実を収穫しても、自動的、定期的に次の果実が実ります。
果実を収穫しても減ることのない「お金のなる木」。そんな夢のような木が、「資産所得の木」なのです。
次回へ続く。
私たちファイナンシャルアカデミーが考えるパラレルインカムとは、副業での所得も含め、自らが労働することによって得られる所得と並行して、自らが労働をしなくても自動的かつ定期的な所得を得ている状態を言います。言わば、「お金のなる木」を2本持っている状態です。