【お金トレンド調査】10/17は貯蓄の日。 「貯蓄から投資へ」の 実態調査 “2割投資”を実践する人の 約半数が1年で 100万円資産増

2018年10月15日

「貯蓄から投資へ」の実態!貯蓄と投資に関する調査

10月17日は貯蓄の日。1952年に、日本銀行がお金を無駄遣いせずに大切にしようという思いを込めて定めた記念日です。
2001年に政府方針として「貯蓄から投資へ」というテーマが取り上げられて早17年、その実態を把握するため日本ファイナンシャルアカデミーは、「貯蓄と投資に関する意識調査」を実施しました。

〈この調査からわかること〉

■将来の備え、9割以上が貯蓄のみでは不十分
■収入を貯蓄に回す割合、半数近くの人は「2割未満」
■収入を投資に回す割合、約8割の人は「2割未満」
■2割以上を投資に回している人は、約半数が1年で100万円以上の資産増
■「投資割合>貯蓄割合」の方が資産が増える

 

将来の備え、9割以上が「貯蓄のみでは不十分」

将来の備えとしての貯蓄について聞いたところ、全体の97%が「貯蓄のみで十分だとは思わない」と回答し、これからの時代を生き抜くためには貯蓄以外の選択肢が必要であり、誰もがこれまで以上に老後に向けた資産形成が必要だと考えているということが伺えます。

【 将来の備えとして、貯蓄のみで十分であると思いますか? 】

 

収入を貯蓄に回す割合、半数近くが「2割未満」

手取り収入のうちどれぐらいを貯蓄に回しているか聞いたところ、全体の約半数が「2割未満」と回答しました。さらに「2割」と回答した人を合計すると、貯蓄割合が「2割以下」の人は全体の7割超に上ることがわかりました。

【 手取り収入のうち、どれぐらいを貯蓄に回していますか? 】

 

収入を投資に回す割合、約8割の人が「2割未満」にとどまる

手取り収入のうちどれぐらいを投資に回しているか聞いたところ、全体の約8割が「2割未満」と回答し、前述の通り9割以上の人が貯蓄以外の資産形成の必要性を感じていながらも、2割以上を投資に回すことができているのは2割にとどまるということがわかりました。投資をしていない人を対象にその理由を聞くと、最も多かったのは「知識がないから」という回答でした。

【 手取り収入のうち、どれぐらいを投資に回していますか? 】

 

2割以上投資に回す人の約半数が、過去1年で100万円以上の資産増

過去1年間の資産の増え幅について聞いた設問で、収入のうちの投資割合「2割以上」「2割未満」を比較したところ、投資割合が1割以上の人の約半数が、「過去1年間で100万円以上資産が増えた」と回答していることがわかりました。それに対し。投資割合が2割未満の人で100万円超増やしている割合は投資をしている人全体の2割で、両者には18ポイントの有意な差があり「収入における投資の割合が高い人ほど資産が増えている」ということが言えます。増え幅の「20~40万円未満」で比較した場合も、投資割合「2割以上」「2割未満」では20ポイントの差が生じていることからも、投資の割合と資産の増え幅には相関があると見て取れます。

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【 収入のうち投資割合2割以上 】
過去1年間の、資産の増え幅について教えてください

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【 収入のうち投資割合2割未満 】
過去1年間の、資産の増え幅について教えてください

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「投資割合>貯蓄割合」の方が資産が増える

収入のうち「貯蓄割合が2割以上/2割未満」「投資割合が2割以上/2割未満」の人の中で過去1年間で資産が100万円以上増えた人の割合を比較すると、貯蓄・投資遠にその割合と資産の増加に相関が見られました。さらに、「貯蓄2割以上、かつ投資2割未満」と「投資2割以上、かつ投資2割未満」の人を比較すると、後者の方が20ポイント以上高くなっており、「貯蓄割合よりも投資割合を増やした方が資産が増えている」とうう結果になりました。

【 100万円以上資産が増えた人の割合比較 】

 

「お金の教養が高そうな有名人」1位は堀江貴文さん

「これからの時代、個人のお金の教養(金融リテラシー)はどの程度必要だと思いますか?」という質問に対し、無回答者を除く100%が「お金の教養が必要」と回答しました。また、自由記述回答で「お金の教養が高そうだと思う有名人は誰ですか?」と尋ねたところ、実業家、著作家、投資家、タレントでありホリエモンの愛称で知られる堀江貴文さんがランキング1位となりました。その他TOP10ランクインの傾向としては投資関連のTV番組や書籍、Webなどでの露出が高い方の顔ぶれが並び、普段接しているメディアと親和性が高い有名人が純粋想起された結果となりました。

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これからの時代、個人のお金の教養はどの程度必要だと思いますか?

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今回の調査から、上述の通り「貯蓄から投資へ」という政府方針が掲げられてから17年が経つ現在、誰もが「貯蓄だけをしていれば大丈夫」な時代の終焉を感じており、投資・資産運用について正しく学び行動に移している人は、少なからず成果につながっているということがわかりました。その反面、その知識のなさから一歩を踏み出せない人がある一定数いるという今回の結果からも、今まさにお金の教養を高めるための金融経済教育の普及が求められていると言えそうです。

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